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思うが侭に ただ 綴る

そのとき思った言葉を綴る場所
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やさしい刃


孤独に輝く鈍色の刃をもって、俺は(僕と)対峙する。
彼は笑ってもいない泣いてもいない、ただ、俺を(僕を)見ている。
手には同じく刃を携えて 。

どちらともなくそれは始まる。

互いの真ん中を狙い刃が交差する。
鈍色の刃がきらきら光って綺麗だと余裕がないはずの頭がつぶやく。

俺は(僕は)相手をみる。
瞳は俺を(僕を)映している。

やさしい刃は空を斬って視界の端にきらきら光る 。

こんな意味ははい。

俺は(僕は)殺せないと互いに知りながらも刃をふるうしかないのだ。
真ん中目掛けて。
肉を刺す感触を手に覚えさせるために。
その痛みを忘れないために(その痛みで他の痛みを忘れるために)。

孤独な世界で刃を振るう 。


どうか(どうか)

そのやさしい刃で(鈍色に光るただのナイフで)

俺を(僕を)殺してはくれまいか


自己完結自己満足。
終わらないために満たされないために。
やさしい刃を振るおう。
君がために。自分のために。

不毛でまがい物の殺し合いをはじめようじゃないか 。
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